※当然のことながらネタバレを含むので、未視聴の場合には閲覧に注意されたい。
huluで映画のサムネをずらーっと見ているときに、強烈な画像に惹かれて視聴。
原作は1989年から2001年にかけて放送されていたテレビドラマシリーズのようだけど、今回視聴した映画はそのテレビドラマを原作としつつ、2017年に新しく撮影された映画。なのでちゃんとスマートフォンも登場する現代が舞台。
ざっくりしたあらすじとしては、フロリダのビーチで水難監視救助隊(ライフガード)の「ベイウォッチ」に従事する「ミッチ・ブキャナン(演:ドウェイン・ジョンソン)」を主人公として、頼もしいベイウォッチのメンバーと、どこか斜に構えた雰囲気だが元水泳金メダリストの新人「マット・ブロディ(演:ザック・エフロン)」とともに、ビーチで起こる事件の真相に迫っていくというもの。
いや、サスペンスじゃないんだって、マジで。
上のように書くと、「おぉ、硬派なサスペンスものか…?」と誤解を生じさせてしまうかもしれない。しかし違う。全く違う。まぁ見てくれこの予告編の筋肉。
どう考えたって、こいつらサスペンスやるようなメンバーじゃないでしょ。
第一印象って大事。筋肉だよ筋肉。みたいな。
登場人物は軒並み体力オバケ&それぞれに確かな実力者なんだけど、微妙に凸凹チームで各所に笑いが散りばめられている。開始10分で何度も笑える(シモネタ有り)。
ただし、最初から最後までふざけた雰囲気かというとそういうわけでもない。
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ミッチとブロディの対立と、ミッチが守りたかったもの
ミッチとブロディは、出会った当初から相性が悪い。
金メダルのような「表立った成果・成績」はないものの、しっかりと水難監視救助隊として実績を積み重ね、ビーチの人々からの信頼も厚く実力もある「ミッチ」と、かたや水難救助に関してはズブの素人のうえ、いろいろあって(本編参照)やさぐれてしまい、チームプレイなんてどんな場面でもムリめに見える、けど個人技ではめちゃくちゃ強いブロディ。
なんかこうブロディって個人主義者というよりは現代的な感じ。現代の価値観だと、こっちの生き方をしている人のほうが多いんじゃないかな。でもやっぱり人間として魅力があるのはミッチだよなと。
ミッチの魅力は(筋肉は置いといて)、自分の実績とか栄光とかには全然興味なくて、ただ「このビーチを守りたい」という圧倒的な利他主義。これってまさにアメリカン・ヒーローの形っぽいよなっていう。
まぁ王道的な展開として、最初はやさぐれた態度をしていたブロディも、自分の失敗を通じてミッチの後を継ぐことになり…といったようにストーリーが展開する。このあたりは胸熱。
でもそれライフガードの仕事じゃないんよ
と、まぁ必死でビーチの安全を確保しようとするミッチたちベイウォッチたちなんだけど、彼らはビーチで度々見つかる「あるもの」に対する捜査を開始する。
事件が発生するたびに、極めてやる気がないわりに管轄に厳しい警察官「エラービー巡査部長」とも対立しつつ、事件の本質に迫っていこうとするが、ブロディのしくじりと黒幕の狡猾さによって一度は完全に返り討ちにされてしまう。
この失敗の結果、ミッチはビーチを去ることになり、携帯ショップで働くことに。(このシーン、悲哀のシーンなんだけどゴメン、笑っちゃうからやめてって感じ)筋肉を!活かせよ!!
で、ここまで見てきた視聴者としては、「ミッチ、可哀想に…」となるはずのシーンなんだけど、冷静に考えると、ミッチ、君はライフガードなんだよっていう。どう考えても砂浜で発見された◯◯の捜査は警察の役割なんよ。
つまり、エラービー巡査部長の立場はきわめて常識人。マッチョどもが圧倒的に間違ってんだよね、常識からすればね。マッチョに常識は通用しないのか!?
演出はカンフー映画っぽいかも?
さて、ちょっと演出面についても。この映画、基本的にアメリカが舞台なのでそれっぽい雰囲気なのだけど、めちゃくちゃ明るい。ビーチだからかな。
アメリカの都市部が出てくる映画ってちょっとゴミゴミしてたり、どことなく薄暗い部分が描かれたりするんだけど、海が舞台なので緊迫感というよりは、「めちゃくちゃ気持ちよさそう」。CGの演出もあるけどね。
あと、登場人物の動きがスローモーションになったり視点が上空に移ったりする演出は、香港のカンフー映画っぽい、あるいは、「ラッシュアワー」シリーズっぽいかな。
そのあたりの映画が好きな人にはきっとハマる。
結論
海の男の肉体を見よ!刮目せよ!